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グラビア印刷
グラビア印刷
※ポリエチレンのグラビア印刷はチューブ状またはシート状・片開き状の紙管巻きまたはカセ巻きで行います。

グラビア印刷の概要
ポリエチレンフィルム(プラスチックフィルム)や美術印刷などに使用されています。

シリンダー(版)をグラビア印刷機の各色のユニット部分に取り付け、インキパン(インキ皿)よりシリンダー(版)にインキを転写し、ドクター(金属の刃)でシリンダー面の余分なインキをかき落とし、凹状のへこみ(セル)に入ったインキをゴムローラーまたはシリコンローラーで圧を上部からかけ、原反(印刷生地)にインクを転写し乾燥いたします。

インキの乾燥のために、印刷機とは別の温風器より、温風を各色のユニットへ送風してインキを乾燥させる場合もあります。

乾燥したインキ皮膜の上に各色を順次、印刷します。シリンダー(版)は、ピッチ、印刷素材、印刷内容ごとに彫り方が違ってきます。

使用するインキの乾燥性、印刷原反の物性によりスピードは異なります。印刷は、印刷面に一貫して連続印刷(輪転印刷)を行います。そのためピッチごとに違う柄を個別に印刷をすることはできません。

裏面にも印刷をする場合は、印刷原反をローラーの通し方を反転させるとともにシリンダーの回転方向を反転させて印刷を行います。

 

※画像をクリックすると詳細が表示されます。
グラビア印刷 凹版 グラビア印刷の詳細
・グラビア印刷は凹版印刷です。 ・グラビア印刷の詳細図

・シリンダー 印刷の版です。詳細はこちらをご覧ください。
・ブロアー エアーを当てて、版の細かいキズによる印刷汚れを消します。エアーを当てることにより、小さな文字や細い線なども消えてしまう事がありますので、十分風量に注意して使用してください。
・ドクター 余分なインキをかき落とします。ドクターの角度とドクターをシリンダーに当てる圧には十分注意が必要です。

ドクターの形状によっては、刃の部分を耐水ペーパー(紙やすり)800~1000番位を使って磨きが必要な場合もあります。

ドクターの角度は、カラー印刷などの掛け合わせの半調印刷を行う場合は、特にシリンダーに対して斜めに軽くシリンダーに当てるように調整をしてください。

ドクターをシリンダー(版)に当てる圧が強すぎると「ドクターのかき落とし跡の縦線」が発生したりクロームメッキをしていないシリンダー(銅版)の場合はドクターの傷が版に発生してしまうことがあります。
・インキ インキには、原反の種類によって大きく分けて、処理インキ用、未処理インキ用、兼用インキ用があります。また、耐熱、耐油、耐光、コンク(濃い特に白)、マット(滑り止め・光沢は無くなります)のインキなどもあります。
・ファニッシャーロール シリンダー(版)と逆回転をしながら、インキパン内のインキを攪拌(かき回し)し、インキ表面の乾燥を防ぎ、印刷時のドクター線やインキ汚れを軽減してくれます。有機溶剤を加えたときにもファニッシャーロールがインキを攪拌し、ある程度の印刷斑(むら)を軽減できます。

このロールには、中に磁石が入っていてシリンダーに密着して、回転をするようにしてある物や、螺旋状の溝がありインキの攪拌をする形状の物もあります。

グラビア印刷・豆知識
日本では、ポリエチレンに印刷をする場合はグラビア印刷方式が一般的です。欧米などでは、グラビア印刷方式の割合は少なくフレキソ印刷方式と呼ばれる、凸版印刷が主流とのことです。フレキソ印刷は、ハンコやスタンプのような凸版のゴム版のような印刷方法です。扱いやすさやコスト面では優れていますが、グラビア印刷と比べると印刷の精度は落ちてしまいます。
グラビア印刷は、写真画像の印刷に適していることから英語ではphotogravure(フォトグラビア)とも呼び、この方式で刷られたグラビア写真も同様にフォトグラビアと呼ばれる。これが、グラビア印刷の”グラビア”であり雑誌の”グラビア”の由来と言われています。
透明(着色なしのナチュラル透明原反)のポリエチレンに印刷をする場合は、白ベタを印刷してから白以外のインキを印刷することが多いです。紙の印刷と違い”白ベタ”部分が必要となりこれも1色印刷となります。

透明のポリエチレンではなく、白色(乳白)の着色の場合は白ベタを必要としない場合もあります。
原反に、白色以外の着色をした場合は、印刷の色が原反の色に影響されてしまう場合があります。
シリンダー(版)の一回転(円周)の長さが袋の長さまたは幅になります。
印刷後に、柄ピッチが短くなることがあります。これは、印刷時に原反(生地)にテンションかけて印刷するため、印刷後に原反が縮んでしまうことが原因です(テンションが強ければ強いほど、短くなってしまいます。)。

また、巻き取り機や巻き取り機の手前のピンチローラーの引っ張る強さが強すぎる場合にも、原反流れ方向1000mmで10mm前後の縮みが発生する場合もあります。

グラビア印刷をする袋を製造する場合は、印刷後に原反が短くなることを考慮して、印刷流れ方向に対してある程度大きくシリンダー(版)を作る必要があります。
印刷をしているとインキに含まれている溶剤成分が揮発してインキが濃くなり、粘りが強くなってインキがシリンダー(版)のセルに入りにくくなり、印刷が綺麗に仕上がらなくなるため、有機溶剤を定期的に加えます。

その時に、インキが部分的に薄くなることを防ぐために少しづつインキを撹拌しながら行います。また、印刷機にインキ循環装置などがある場合は、循環時に有機溶剤を加えて調整します。
インキを転写するためのゴムローラーまたはシリコンローラーの管理を適切にしないと「一部分が凹んでしまう」、「ローラーが劣化しひび割れが発生する」、「堅くなって伸縮性が悪くなる」、「平面性が悪くなる」などの問題が発生します。

問題のあるローラーを使用して印刷すると、「一部分印刷できない部分がある」「印刷の色が斑(むら)になってしまう」「半調カラー印刷などで色が適切に転写できない」などの印刷不良が発生してしまいます(虫食い現象などの発生の原因にもなります。)。
印刷工場がエアコンなどで「温度」「湿度」が管理されていない場合は、印刷に問題が発生する事があります。「湿度」が高い場合は、インキやシリンダーに湿度が原因で水分が入り込んでしまい、インキの乗りが悪くなることがあります(艶も悪くなる事があります。)。この場合は、エアコンなどを導入して温度・湿度などを調整して解決をしてください。

温度が低く湿度も低い場合は、静電気の発生が多く印刷の角部分などにヒゲと呼ばれている、インキの汚れが発生する事があります。この場合は、印刷機に静電防止装置がついている場合は、それを作動させ、無い場合は、濡れタオルなどで、印刷原反から静電気を逃がすことが大切です。
インフレーションフィルムを印刷する場合は、上下左右1mm前後の印刷ズレが発生する事があります。カラーコントロール(カラコン)を使用している印刷機の場合は、印刷の柄ズレを改善できます。通常は、上下の柄合わせのカラーコントロール印刷機となりますが、2018年現在、一部の印刷工場で上下だけではなく、左右の柄位置を調整するカラーコントロールを導入した印刷機もあります。

JANコードの印刷などは、JANコードに対して垂直に印刷する場合は大きな問題が発生しないと考えられますが、横方向での印刷には十分注意が必要です。JANコードを横向きに印刷する場合は製版の調整も必要です。
カラー半調印刷(カラー写真やカラーイラスト)などで、CMYKなどの半調印刷をする場合は、「印刷シリンダー」、「使用インキの種類や状態」、「印刷スピード」、「印刷原反の種類」で印刷の仕上がりが違ってきます。そのため、「印刷の立会い」や「試刷り」などが必要な場合もあります。

「耐光インキ」、「耐油インキ」、「耐熱インキ」、「マットインキ」を使うとそれぞれ印刷の仕上がりの色が、違ってきます。十分このことを考慮して使用してください。

■耐光インキ・・・・・CMYの色の透明度が落ちてるとともに印刷上がりの色が濃くなります。
■マットインキ・・・・印刷インキの光沢が少なくなります。

マット剤をにインキに加えることにより、マットインキにすることができます。CMYなどの掛け合わせ印刷に使用する場合は、カラー印刷の色合いが変わってしまったり、カラー印刷の艶が悪くなってしまいます。
メジュームコーティング(透明)を印刷の最後にすると、インキの光沢と滑りをよくする事もでき、また、マットメジュームを使うことにより艶消し(光沢が悪くなります)と共に滑り止め効果を出すこともできます。

このマットメジュームも1色印刷にカウントされます。また、マットメジュームインキをコート印刷した場合は、梨地のような風合いを持たせることもできます。
巻き取り部分に、蛇行修正(ロールガイダー式EPC式)などを装備している印刷機もあります。このEPCを使うと、米袋などで自動パッカーに使用する場合などは、紙管巻き(ボビン巻き・ロール巻き)にする場合に、綺麗に巻き取ることができて、印刷後の巻き直し工程が不要となります。
シワ伸ばし機(フラット式エキスパンダー)の装備している印刷機の場合は、ある程度の厚みの斑(むら)がある原反でも綺麗に巻き取ることができます。
スリッター装置を装備している印刷機もあります。この装置を使用すると、チューブ状の原反を印刷と同時に片方をスリットして”片開き”にすることや”両開き”にてシート状に加工をすることが可能です。
詳細についてはお問い合わせください。

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