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リーファーコンテナについて (コンテナ内の温度・湿度上昇を回避する方法) |
リーファーコンテナはコンテナ内の温度上昇を少なくするために白色系のコンテナが多いです。
全体的に白色のコンテナはリーファーコンテナの目印にもなります。
リーファーコンテナは主に海上輸送で利用され、20フィートと40フィートのサイズが基本です。冷蔵ユニットを装備し、冷蔵庫と同様の仕組みで冷媒ガスと熱交換器を通じて冷たい空気をコンテナ内に送り込みます。一般的なリーファーコンテナでは-30℃~+30℃の一定温度に保つことができ、荷物に適した温度を維持したまま輸送が可能です。
これに対して、多く流通するドライコンテナは低コストで利用できますが、コンテナ内の温度管理をする機能はありません。
リーファーコンテナには温度調節以外にも、貨物の温度を最適に保つための特殊な技術が用いられています。その1つが「CA(Controlled Atmosphere) コンテナ」です。この技術では、コンテナ内に窒素ガスを充填し、酸素濃度と二酸化炭素濃度を調整することで、青果物等の鮮度保存期間を延長することができます。さらに、適切な酸素と二酸化炭素の濃度を維持することで、貨物の品質を保ちながら低酸素環境下で青果物の呼吸代謝を抑制することが可能です。
また、「鮮度保持電場装置が搭載されたコンテナ」では、コンテナ壁面に設置された専用シートと電源ユニットを接続することで、特殊な電場状態をコンテナ内に作り出すことができます。この電場により、食品中の水分子同士の結合を抑制し、0℃以下でも水が凍らない過冷却状態を作り出すことができ、長期間の鮮度維持が可能となります。
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