印刷工場が高温になってしまうと、印刷の版からポリエチレンなどの印刷物にインクを転写する前にインクが乾いてしまいインキが転写できなくなってしまう事があります。

その場合、インキに混ぜる有機溶剤を遅口溶剤と呼ばれる通常の有機溶剤より揮発性の弱いものを混ぜて、インキを転写しやすくして印刷をする事があります。

遅口溶剤を使用して印刷をしている場合、有機溶剤の残留が多くなりインキが剥がれやすくなってしまうことがあります。印刷後にすぐに密閉した梱包をして、最終加工を行う製袋などの後にすぐに密閉梱包をしている場合は、残留溶剤が多くなり印刷剥がれが発生してしまいます。また、溶剤が残留しているため印刷の色に艶が悪くなってしまうことがあります(特に紙管巻き形状の場合は残留します。)。

解決方法としては、遅口溶剤を使用した場合は、印刷工程にてブロアーなどで風を当てたりし、できる限り溶剤を揮発するようにします。また、紙管巻きの場合は効果が少ないと思いますが、印刷後に1日程度密封包装をしないで、残留溶剤を揮発させる事により改善すると思われます。カセ巻形状の場合はある程度の残留溶剤を少なくできます。

ポリエチレンの処理が規定の42ダインでインキにも問題がない場合でも起こる現象です。「未処理:36ダイン、弱処理:38ダインから40ダイン、規定の処理42ダイン」になります。未処理・弱処理の場合はインキは処理未処理兼用インキ(通常:兼用インキ)を使用します。

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