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【紙管巻きLLDPE70~120ミクロン前後の原反の場合、特に短くなる】

ポリエチレン原反を3インチ紙管巻きで製造すると原反製造時のテンションが製袋加工時の原反をほどく工程により、そのテンションが無くなるため、製袋直後は設定カット寸法であるが、時間が経つとカット寸法が縮まってしまいます(テンションが無くなることにより短くなる)


3インチ紙管巻原反の場合、巻いている状態でテンションかかっている状態ですので、製袋加工を行うことにより、テンションがなくなり、時間とともに、袋が縮んでしまいます


縮む割合としては、印刷の無いものであれば、0.5%程度、印刷のあるものであれば、印刷ピッチの1%程度の縮が発生する場合があると思われます。印刷では、その縮を考えて版もピッチを1%程度の大きく作成いたします。また、そのため、1%程度は原反も短くなるので、その計算で、出来上がり枚数も考えないといけなくなります


紙管巻の原反形状で、厚みが厚く、巻数量が多いほど、上記のパーセントよりも縮む傾向があり、印刷がある場合は、印刷の色数が多くなれば多くなるほど縮みますので、縮む割合などは、臨機応変に対応する必要があります

【対策】
印刷の無い場合は、製袋加工後に原反が縮むことを前提に、加工サイズの設定をする必要があります。また、印刷がある場合は印刷の色数などを考慮して考える必要があります


下記の内容を十分考慮して調整が必要になります

・原反の材質
・原反の厚み
・紙管巻きの巻数
・カット寸法の長さ
・ヒートシール時の縮具合
・印刷がある場合は印刷の色数と印刷機の巻取り時のテンション内容
(シート状、チューブラミネート原反でも縮は発生いたします)


誤差がプラス・マイナス2mm程度が問題になる場合は、製造後に2mm程度大きく出来上がるように設計して、結果的に少し大きめに出来上がるようにするしか無いかもしれません。カードケースなどに使用されている材質は、フィルムの縮がほほ無いポリプロピレン(PP=OPP・CPP)などを使用しています(熱溶着・溶断などで縮むことはあります)

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