株式会社マツムラ ポリエチレン、ビニール、フィルム ※ トップに戻る ※ 不良品と対策に戻る

【原因と対策】
ポリエチレンの滑り過ぎることを改善したい場合には、ポリエチレン原料の変更をして滑りを抑える事ができます。お米の袋や肥料関係の袋は、滑りにくい原料を使用して製造しております。その場合は、ポリエチレンの透明度は、悪くなることがあります。

また、袋の滑りがいいものは、通常「透明度が良い」「光沢が良い」傾向があります。

コロナ放電処理をしていない場合は、コロナ放電処理をする事により表面の滑りは、若干改善できます(滑りにくくなる。)。

また、印刷をする袋ので原反が滑り過ぎる場合は印刷インキでの改善をすることもできます。通常、透明のポリエチレン印刷を行う場合は、白ベタ印刷をおこなった物が多く見られます。その場合は、白色のインキにノンスリップタイプの白のインキなどを使用して、改善できる場合もあります。また、「マッド剤」をインキに混ぜることでも、滑りを改善できます(マッド剤を混ぜると光沢が悪くなります。)。

この場合、白ベタ以外のインキにマット剤を混ぜると光沢が少なくなり、インキが粗くなるので、掛け合わせ(半調)印刷やカラー印刷の場合は、白ベタ以外のインキにマット剤は混ぜない方がいいと思います。

また、印刷にマットメジュームを1色増やして、印刷最後にマットメジュームでコーティング印刷します。それにより、滑りを改善することができます。マットメジュームなので光沢がすくなくなります。また、マットメジュームではなく通常のメジュームでもある程度の改善ができます(コーティングになるので、インキが擦れなどで剥がれのを改善にもなります)。

また、ポリエチレンの製造を行う工程で、スリップ剤(滑りを良くする)を添加して製造をしているメーカーもありますので、添加剤の内容に関しても確認が必要な場合があります。
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