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変形加工を行う原反の流れ方法に対して、1%程度、サイズが小さく(短く)なってしまうことがあります

それは、加工を行う場合に、原反を加工流れ方法に対してテンション(シワを伸ばす様に引っ張る力)を加えて加工を行っているため、加工の金型が正確なサイズであっても、加工後に出来上がった製品が縮んでしまうのが原因です

テンションを全くかけずに加工をする事は難しいので、加工の流れ方向のサイズを1%程度大きく金型を作成するなどして調整をする必要があります

ポリエチレンの場合は、厚みのばらつき(偏肉)が多いので、出来の悪い原反の場合、どうしてもテンションを強くする必要あるため、小さく(短く)なってしまうmm数などが大きくなってしまいます

原反の厚みが厚くなるほど、小さく(短く)なる大きさは大きくなってしまうのと、先程の説明の通り、原反の偏肉によっても小さく(短く)なる度合いが異なってしまいます

このようなことから、変形加工品などで、サイズをミリ単位で合わせて製造をする必要がある場合は、「流れ方向のサイズが±2mmの誤差」や「流れ方向に対して3mm程度大きくなる場合がある」など、お打ち合わせ時に十分打ち合わせをしてから、金型の作成を行う必要があります。お見積り時に明記することも必要になります。

PVCなどの場合は、フィルムを加工サイズより大きくカットして、数日エージングを行うことで、その数日内に原反が縮小させてから、加工を行うことで、ある程度回避もできます。


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