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シール部分が剥がれてしまう(底抜け)

【原因と対策_その1】

基本的には、製袋機(カット・シール機)の熱シール温度の調整と、製袋スピードが適正でないたに発生します。

また、下記の場合でも不良が発生すると思われます。
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シールバーを受け止めるゴムロール(シリコンロール)に「一部分に凹みや出っ張りがある場合やひび割れなどがある」この場合は、ローラーの平面性が悪く不良品発生の原因になります。

その場合は、製袋機シールバーの調整とシリコンロール(ゴムロール)を削りに出して平行とヒビ割れを改善することで解消できます。
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上記以外では、シールバーが垂直・水平にゴムローラーに圧着されていない場合は、シール自体がキレイに出来上がらず、エッジ切れやシール強度斑などが発生し、シール不良の原因となります。

この場合は、ヒートシールをしている部分を、エア抜きシール加工などのように、一部ヒートシールをしない様にして、シールバーが垂直(水平)にゴムロールに圧着されているかを確認できます。

【原因と対策_その2】
ポリエチレン印刷などのインキを剥がれなくするために、「コロナ放電処理(以下処理とします)」をする場合があります。処理がポリエチレンの厚さにや製造スピードに対して、強すぎる場合や処理を行う時に空気が入ってしまったりした場合にも「処理抜け(フィルムの裏側まで処理されてしまう)」という不良により、熱シールが剥がれることがあります。

この場合、一度シールが溶着できる様に見えるのですが、程度時間が経つとシールが剥がれてしまいます(根本的に処理面と処理面はヒートシールできません。)。
このような、ポリエチレンは同一ロットの物は使わず、処理抜けのしていない物と入れ替えるしか対処の方法がないと考えられます。
【原因と対策_その3】
ポリエチレンの厚みが100μ(0.100mm)以上のの袋は重袋(重たい物をいれる袋)の分類になります。重袋では、重袋用のシールの出来る重袋用製袋機でシールをする必要があります(シールバーが上下にから熱を加えるシール方法など。)。
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