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【原因と対策】
「HDPEやIPP」などの樹脂の硬い原料を使用している場合、製袋加工時に”バケット”を使用していると、”巻き締まり”がおこり袋に横シワが入ってしまいます。

その場合は、「原反を紙管巻きに変更」して製袋をすることにより改善できます。
また、「3インチ紙管巻きのできない細幅」の場合は、”ジャバラ(蛇腹)にて製袋”をすることにより、ある程度改善できます。しかし、ジャバラでは四点で原反を押さえているため、その四点部分とジャバラ(蛇腹)の内側は、どうしてもしわが入ってしまいます。また、カセ巻き状態で原反を製造した時点で、ある程度のシワが発生しています(IPP=インフレーションポリプロピレン)では、樹脂が硬く水冷で冷却しているので特に発生頻度が多い。)
【IPP 細幅袋】(IPP = インフレーション方によるポリプロピレンチューブ)
IPP細巾では、原反は開口性がよくない事があります。また、開口性をよくするために製袋を行う時に”エアー通し”をすることがあります。
製袋時にエアー通しをした場合は、開口性は改善できるのですが袋に「シワ」が発生してしまい使用用途によっては、不良品となってしまう事があります。

・IPP細幅 = エアー通しをすると口開きがよくなるがシワが発生する。
・IPP細幅 = エアー通しをしないと、通常口開きが悪い。
(ジャバラにて製袋をした場合は、バケットにての製袋よりはシワをある程度改善できる)

※また、IPP全般にいえることですが、 ”樹脂が硬く、製造法がインフレーション”なので縦線(ダイスの跡)はある程度発生してしまいます。

※細巾のIPPは、紙管巻きが出来ない事が多く原反自体にシワが発生してしまいます。
■バケットによる製袋 ■ジャバラによる製袋
バケット
■IPPカセ巻き原反上部(シワが既に発生) ■IPPカセ巻き原反、横部

【IPP細巾袋の”横シワ、縦線”を大幅に改善するには】

変更が可能であれば、OPP(FOHタイプ)やCPPの溶断(サイドシール)袋に変更をすることで、”透明度の向上”、”溶断なので開口性が改善”、”フィルムが紙管巻き(ロール)なので原反自体にシワが少ない(ほぼ無い)”ので、大幅な改善ができます。
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