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【添加剤のブリードアウトについて】 | ||||
一般的にポリエチレンには、添加剤が含まれています。その添加剤が、フィルムに練り込まれている状態から、表面・内側に出てきたもの(ブリードアウト)だと思われます。 添加剤は、フィルムの外面・内面にブリードアウトをすることにより、機能を発揮するものもあります。帯電防止剤(静電気防止剤)やアンチブロッキング剤、スリップ剤なども表面・内側に浮き出て機能を発揮します。 添加剤は、一般的に時間が経てば経つほどブリードアウトしやすくなります(短時間でブリードアウトをする場合もあります。)。 ポリエチレン原反が長期在庫になった場合、在庫中に添加剤のブリードアウトをしてしまうこともあります。また、長期間の輸送などを行った場合は、原反の巻の表面部分に圧力が掛かったのが原因と思われる、ブリードアウトが発生することもあります。この場合は、表面の数メートルを部分のみブリードアウトしている事が多く、表面の数メートルを取り除くとそれ以外の部分には、ブリードアウトの現象が見られないこともあります。 また、添加剤の添加量が多ければ多いほど、添加剤のブリードアウトしやすくなります。 根本的にブリードアウトをなくすためには、無添加のポリエチレンで添加剤をゼロにて製造しないと回避できませんが、その場合は、フィルムの開口性が悪い場合が多いことや、LDPEの無添加の場合は、フィルムにの透明度が悪く、メルフラ(メルトフラクチャー)などの発生もあります。 無添加のポリエチレンは、製造には特殊な技術が必要です。半導体製造、医療用プラスチックボトル製造、パソコンのHDDの製造、医薬品などフィルムからの異物混入が大きな問題となる商品の製造などに使用されています(クリーン袋など。)。 HDPE(ハイデンシティポリエチレン) を使用する場合は、樹脂粉の発生が大きな問題となります。そのため、医療用などに使用する場合は十分注意が必要になります。 |
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【HDPE樹脂粉の付着内容について】 | ||||
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※HDPEの樹脂粉発生以外にも、添加剤のブリードも加わります。 | ||||
※LDPE・LLDPEの場合は、外面・内面問わず樹脂の粉はあまり通常発生しません。添加剤が混入している一般のLDPEは、添加剤のブリードは発生します。また、一般品は、HDPE・LDPE・LLDPEともに添加剤は混入されています(輸入品などの無添加原料除く。)。 | ||||
■ 樹脂粉の大きさについて | ||||
HDPEの樹脂粉の大きさは、0.3~3mm位を弊社にて確認しております。 樹脂粉の大きさは、フィルムの厚みが厚くなるほど粉の大きさが大きくなる傾向があると思われます。 |