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【原因と対策】

ポリエチレン原反を着色する場合には、添加するカラーパッチの”移行性(色が移ってしまう)”、”シール性(熱溶着)”などを確認してカラーバッチを選定する必要があります。着色した添加剤により、熱シール特性(製袋加工性)が悪くなることや袋に入れた商品に着色剤が移行してしまい、大きな問題になることがあります。原反の着色には、十分注意して行ってください。

着色をするカラーバッチに関して、PL登録などの確認もこれからは必要になると思われます。(2018年現在)
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PL制度(ポジティブリスト)

PL制度とは合成樹脂等の食品用器具・容器包装の製造工程において、安全性が評価され、使用が認められた物質以外は使用を原則禁止するという仕組みのことです。

米国、EU、中国などがすでにこの制度を導入しており、日本と同じようなNL制度を実施している韓国、台湾、東南アジア各国もPL制度の導入に向けた検討を始めています。
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東京インキ株式会社のPEX MASTER COLOR(着色の見本帳)には、PL適応に関しても各着色剤ごとに、PL適応可能な使用制限料(添加のパーセント)が明記されています。


仕様用途に合った、原料構成にて作成しないと色々な問題が発生することがあります。
(米袋、肥料袋、水物用袋、薬品用袋、各種食品用など)

帯電防止剤(静電防剤)を添加して製造する場合は、添加量が多すぎると、夏季はベタベタして使用できなくなってしまう場合もありますが、冬季では問題なく使用できなどの問題も発生いたします。

袋の強度などは、内容物とその形状や使用方法などにより変わります。また、袋の大きさと厚みなどだけでは、一概に強度は比例いたしません。

ポリエチレンのLLDPE(リニアローデンポリエチレン)原料には、C4、C6、C8など原料の密度の違いにより色々な種類があります。また、ポリエチレンのインフレーション成膜(チューブ状でフィルムを製造)をする場合は、ブローアップ比を1.5倍以上 で製造をしないと、チューブ状の原反の耳部分(左右の折り返し部分)などが裂けやすくなってしまいます。ポリエチレン製造をしている工場などでは、あまり、ブローアップ比を適正に設定して製造していない場合もあるため注意が必要です。

何か、不明な点などがございましたらお問い合わせください。

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