株式会社マツムラ ポリエチレン、ビニール、フィルム ※ トップに戻る ※ 不良品と対策に戻る

折り目(左右の折り返し部分)が切れてしまう(耳切れ)。

【原因と対策_その1】
原因としては、ポリエチレン製造中のピンチローラーの圧力が強すぎる場合に起こる事があります。 ピンチローラーの圧力を適正値に調整して回避してください。
【原因と対策_その2】
ブローアップ比が足りないために起こる場合があります。袋の幅に対してブローアップ比が許容範囲内では無い場合、袋の強度が弱くなってしまいます。ブローアップ比を確認してインフレーション機を選定して製造してください。
【原因と対策_その3】
ポリエチレンに着色を行った場合、着色の色により耳切れが発生しやすくなる場合があります。ホワイト(白色=乳白)の着色を行った物は、耳切れの発生が起こりやすい傾向にあります。 ホワイトの着色をする場合は着色をする割合を少なめにする事で改善できると思います。
【原因と対策_その4】
インラインGZ原反(ポリエチレン製造時にGZ加工)で、折込(レジ袋の様に左右に折込=マチ加工)部分が裂けてしまっている場合は、インラインGZ折込を行うときに”圧力がかかり過ぎた”、”折込時に傷が入った”、”インフレーションのスピード設定が速すぎて冷却が不十分で傷が入った”ということが原因と考えられます。改善をするには、下記の内容を注意してください。

1)折込幅を少なくする。(圧力を少なくするため)
2)HDGZなどは、不良が発生した商品よりも厚みを厚くして製造をする。
【原因と対策_その5】
夏場など、インフレーション工場内が高温になるために製造スピードを20~30%遅くして製造をする事があります。スピードを遅くしたことにより、ポリエチレンの冷却が的確にできるのですが、このときの冷却が不十分な場合にも耳切れが発生する事があります。
【原因と対策_その6】
米袋など機械(パッカーなど)で使うため印刷時に、紙管巻きの形状で巻き取りをすることがあります。その場合に、印刷時にEPC(エッジ・ポイント・コントロール)などで、巻取りの精度を上げるために巻き取り時のテンションを強くして、巻き取るのが原因で、耳部分に大きな負荷がかかり、耳切れの原因になる事があります。
この場合は、原反の厚みの斑(偏肉)や幅のムラを少なくして、テンションを上げなくても綺麗に巻けるようにすることが必要です。巻取りテンションが強すぎると、巻き取った状態で、耳部分がそりあがっていない状態になります。
【原因と対策_その7】
製袋加工時にバケットを使用して製袋する場合、原反幅に斑がある場合など、耳部分に負荷がかかり、耳切れの原因となります。

バケットにセットする場合、バケットの左右又は原反のセットをした時に側板に、原反の耳部分が触れます。その場合に、原反幅に斑があると、原反幅の広い部分が側板に頻繁に擦れて、耳切れの原因となってしまう事があります。
Copyright:(C) 2001 Matsumura Corporation Rights Reserved.