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【この現象は、”メルトフラクチャー”(メルフラ)という現象です】

インフレーション機のダイリップから樹脂が通過する場合の樹脂の流量が一定以上になり、ダイリップと樹脂が擦れがまばらになりメルフラ(メルトフラクチャー)が発生することがあります。

※複数の原料をブレンドしてインフレーションした場合は、インフレーション時の温度調整などにより改善できる場合があります。複数の原料を混ぜている場合は、各原料のメルトインデックスが違うために、リップロールから樹脂が通過するときの摩擦が原因と思われるムラが発生する場合があります。その場合の多くは、「スリガラスのように曇る」または「」貝殻の粉のようにキラキラ光る」ような感じになることがあります。

メルフラの無い状態 メルフラの発生している状態
メルフラ_Good メルフラ_NoGood
※写真では確認が難しいですが、目視にてすぐに違いがわかります。
【対策】

ダイリップの調整または原料の変更が望ましいと考えられます。また、メルフラが発生した場合は「透明度」、「表面の滑り」などの違いはありますが、インフレーション時のブロー比などに違いが無いため、仕様用途によっては問題がない場合もあります。

※ 無添加原料で、添加剤を添加しないで製造をする無添加袋などの場合は、「AB剤(アンチブロッキング剤)」「熱安定剤」を添加していないため、溶かした原料の流れなどがスムーズで無いことも多いためメルフラの発生が多いと思われます。

※複数の原料をブレンドして製造している場合は、インフレーション温度の調整をすることで改善できる場合もあります。また、原料のブレンド内容を再検討することも必要と思われます。

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