株式会社マツムラ ポリエチレン、ビニール、フィルム ※ トップに戻る ※ 不良品と対策に戻る

【原因と対策】
■中身を詰めた後に、耳切れ(袋の折り返し部分が切れる)してしまう。
ポリエチレン袋を製造(インフレーション成膜)する場合に、ブロー比が規定以下の場合に、このような現象が起こる場合があります。また、ブロー比に問題なく製造した場合でも、乳白などの着色を生地にしている場合は、耳切れの発生が多い場合があります。

その場合は、強度のあるLLDPE原料などをブレンドして強度をアップすると共にブロー比が製造する原反に合った機械にてのインフレーション成膜機に変更してください。

■縦方向(垂直方向)に袋を送り出す(ゼネラルパッカーなど)パッカーで、ロール巻きの原反が真っ直ぐでない事があります。原因としては、袋の厚みの斑(偏肉)が問題です。この場合、袋の厚みの斑(偏肉)を少なくする以外に、解決できません。原反の偏肉などの調整をしてください。また、ロータリーパッカーの場合は、縦に袋を送り出す距離が短いためタイプより偏肉による問題は発生しにくい傾向があります(厚みの斑(偏肉)は、原反製造メーカーの技術により大きく左右されます。)。

■米袋で脱気(強制的に空気穴から空気を出す)をするときに、シール部分がパンクしてしまう場合は、袋の強度不足が原因と思われます。この場合は、袋に使用している原料を強度の強いものに変更するか、原料をブレンドして強度の調整をしてください。

また、C4、C6、C8=メタロセンのLLDPEなどをブレンドするか、C4、C6、C8のLLDPEのセミ重袋原料に、混合添加剤と帯電防止剤(静電気防止剤)などをブレンドして製造してください。

※二層のフィルム(共押多層フィルム)を使うこと、袋の表面・内面の原料を調整して、対策する事もできます(フィルムが割高になります。)。
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