株式会社マツムラ ポリエチレン、ビニール、フィルム ※ トップに戻る ※ 不良品と対策に戻る

【原因と対策】
ポリエチレンチューブの内側同士が密着し、開口ができない現象や外面同士が、密着して2次加工時の巻き返しや繰り出しがスムーズにできない現象をいいます。

ブロッキングは、ブロッキング防止剤(アンチブロッキング剤)が添加されていない場合や、巻き取り時の張力が大きい場合に発生し、光沢のある製品、高速で巻き取る場合も発生しやすい傾向にあります。

また、インフレーション加工時の温度、冷却状況、原料内容、添加剤の有無により発生してしまう事もあります。

また、インフレーション時に再ブロー(エア通し)や製袋加工時にエアー通しをしてもらうことで、ブロッキングを防ぐことができます(IPPなどは、水冷のため不可能な場合があります。)。

ブロッキングしている場合でも、経時変化により添加剤が表面に噴出し、ブロッキングを改善する場合もあります。

ブロッキングをしているポリエチレンをエアー通しをしても、長期間(数ヶ月)の保管などをすると再びブロッキングすることがあります。

静電防止剤(帯電防止剤)の添加が多すぎる場合は、夏場は、静電防止剤がフィルムの表面に出てきている(ブリードアウト)ので、その静電防止剤がベタベタしてブロッキングが発生してしまう場合もあります。そのような商品は、冬場になると温度と湿度が下がるので、静電防止剤のベタつきが無くなり、使用でるようになることもあります。


添加剤で「スリップ剤」というものがありますが、これは原反の滑りを良くするだけで、開口性を良くするものではありません。
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